関節とは / 「関節」とは
関節とは
「関節」とは
肩や肘(ひじ)、あるいは股や膝や足首や指など、人の体には全部で68個もの関節があり、骨と骨とをつないでいます。これらの関節を動かすことで、歩いたり、しゃがんだり、あるいは物をつかんだりというように、私たちが日常生活を営む上で必要な動作が可能になります。
骨は堅い組織です。その堅い骨どうしが直接触れあうと、お互いの堅さで骨が磨り減ってしまいます。 そうならないように、正常な関節部分の表面は、軟骨(なんこつ)という滑らかな層で覆われています。軟骨には神経や血管がありません。80%前後が水分で、関節に加わる衝撃を吸収し、関節を滑らかに動かす働きがあります。さらに関節部分は、関節包(かんせつほう)という袋状のもので覆われています。その内側にある滑膜(かつまく)という膜から関節液が分泌され、関節の潤滑と栄養補給を行っています。このように、軟骨や関節液が機能することで、私たちは、痛みを感じることなく自由に関節を動かすことができるのです。