人工股関節の課題
人工股関節は、長期間使用すると関節部分が摩耗し、ゆるみが生じる場合があります。ゆるみが生じると、患者さんによっては10~20年で入れ換えのための再置換手術が必要となりますが、高齢になるにつれ再手術も難しくなってきます。
ゆるみの原因
人工股関節はライナーと骨頭ボール部が接触しながら動くため、摩擦で材料の摩耗粉が発生します。摩耗粉を異物と認識した生体(細胞)は反応し、人工股関節の周囲の骨を溶かしてしまう骨吸収が起こります。そうすると、しっかり固定していたはずの人工股関節周辺に隙間ができてしまいます。これが、ゆるみの原因です。
「先生があなたに伝えたいこと」にご登場の先生で、"ゆるみ"についてお話しされている先生をご紹介します。
熊本機能病院 院長
中根 惟武 先生
高松赤十字病院
三橋 雅 先生
西岡 孝 先生
筑波大学附属病院
三島 初 先生
江南厚生病院
川崎 雅史 先生
太田総合病院
六本木 哲 先生
高知赤十字病院
内田 理 先生
東京医療センター
藤田 貴也 先生
神戸大学医学部附属病院(現 愛仁会 高槻病院)
藤代 高明 先生
地方独立行政法人 東京都立病院機構 東京都立大塚病院
三部 順也 先生
公益財団法人 天理よろづ相談所病院「憩の家」
西松 秀和 先生
国立国際医療研究センター病院
齊藤 貴志 先生
座間総合病院
草場 敦 先生
地方独立行政法人 加古川市民病院機構 加古川中央市民病院
西山 隆之 先生
姫路赤十字病院
阪上 彰彦 先生
高知大学医学部附属病院
岡上 裕介 先生
国立病院機構 熊本医療センター
福元 哲也 先生
近畿大学医学部整形外科学教室
後藤 公志 先生
猫山宮尾病院
涌井 元博 先生
医療法人 社団 我汝会 さっぽろ病院
平山 光久 先生
山口県立総合医療センター
田中 浩 先生
椎木 栄一 先生
公立那賀病院
木下 裕文 先生
南 晋司 先生
慶應義塾大学病院(現 静岡赤十字病院)
西脇 徹 先生
国家公務員共済組合連合会 横浜南共済病院
柁原 俊久 先生
世田谷人工関節・脊椎クリニック
塗山 正宏 先生
高知西病院
梶谷 充 先生
JR東京総合病院
深谷 英世 先生
JCHO東京新宿メディカルセンター
松田 達男 先生
はちや整形外科病院
蜂谷 裕道 先生
島田市立医療センター
中山 威知郎 先生
兵庫医科大学病院
西尾 祥史 先生
副島整形外科
副島 義久 先生
JA徳島厚生連 阿南医療センター
米津 浩 先生
香川医療生活協同組合高松平和病院
真鍋 等 先生
社会福祉法人恩賜財団済生会 支部千葉県済生会 千葉県済生会習志野病院
原田 義忠 先生
兵庫県立尼崎総合医療センター
和田山 文一郎 先生
埼玉医科大学病院
渡會 恵介 先生
滋賀県立総合病院(現 京都市立病院)
金 永優 先生
医療法人社団 西宮回生病院
福井 智一 先生
医療法人 八重瀬会 同仁病院
山内 裕樹 先生
社会医療法人近森会 近森病院
衣笠 清人 先生
佐賀大学医学部附属病院
馬渡 正明 先生
社会医療法人 朋仁会 整形外科 北新東病院
佐々木 拓郎 先生
藤田医科大学病院
森田 充浩 先生
医療法人社団 我汝会 えにわ病院
井上 正弘 先生
医療法人 王子総合病院
高橋 要 先生
医療法人知仁会 八木整形外科病院
安田 和則 先生
大阪市立大学医学部附属病院
洲鎌 亮 先生
日本赤十字社医療センター
田中 滋之 先生
社会福祉法人恩賜財団 大阪府済生会富田林病院
花岡 義文 先生
兵庫県立丹波医療センター
芝 昌彦 先生
地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立多摩総合医療センター
毛利 貫人 先生
JCHO東京新宿メディカルセンター
廣瀬 旬 先生
医療法人 日髙整形外科病院
大久保 昭史郎 先生
独立行政法人 労働者健康安全機構 東北ろうさい病院
千葉 大介 先生
医療法人社団曙会 流山中央病院
櫻井 達郎 先生
医療法人清明会 やよいがおか鹿毛病院
唐島 大節 先生
竹山 昭徳 先生
医療法人 橘会 東住吉森本病院
上野 健太郎 先生
箕面市立病院
李 勝博 先生
加藤 晃士 先生
独立行政法人 労働者健康安全機構 釧路ろうさい病院
加藤 琢磨 先生
医療法人社団 藤聖会 富山西総合病院
吉谷 純哉 先生
社会福祉法人 恩賜財団 済生会 山形済生病院
佐々木 幹 先生
公益財団法人 星総合病院
青田 恵郎 先生
独立行政法人 国立病院機構 金沢医療センター
上岡 顕 先生
医療法人社団 明芳会 高島平中央総合病院
角田 佳彦 先生
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院
中村 正樹 先生
防衛医科大学校病院
小林 紘樹 先生
公立南砺中央病院
長谷川 和宏 先生
医療法人社団 千春会 千春会病院
藤田 裕 先生
えびえ記念病院
山川 知之 先生
独立行政法人 国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター
嶌村 将志 先生
関西医科大学香里病院
上田 祐輔 先生
千葉大学医学部附属病院
瓦井 裕也 先生
独立行政法人 地域医療機能推進機構 佐賀中部病院 院長
園畑 素樹 先生
独立行政法人国立病院機構 東佐賀病院
重松 正森 先生
しずおか整形外科病院
加藤 充孝 先生
社会医療法人 祥和会 脳神経センター大田記念病院 整形外科部長
神原 淳 先生
医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター
吉田 理 先生
JCHO(地域医療機能推進機構)星ヶ丘医療センター
阿部 裕仁 先生
後藤 泰 先生
東京慈恵会医科大学附属 第三病院
藤井 英紀 先生
医療法人 五輪橋整形外科病院
大場 良輔 先生
医療法人 京都翔医会 西京都病院
林 信実 先生
ゆるみの対策
人工股関節のゆるみに対して、様々な対策が考えられてきています。例えば、ゆるみの原因となるポリエチレンライナーを、摩耗粉が出ないように、異なる素材にしてしまおうという考え方があります。ポリエチレン・ライナーを金属ライナーやセラミック・ライナーにする方法です。また、ライナーにガンマ線を照射してポリエチレン分子のつながりを強めたり、ポリエチレンにビタミンEを加えて酸化による劣化を抑えたりして、摩耗粉を発生しにくくする方法もあります。最近では、ライナー表面に細胞膜類似の構造を再現して、従来のポリエチレンに比べて99%も摩耗粉を減少させる技術「Aquala(アクアラ)」も開発され、臨床応用が始まっています。